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NYから文京区経由での音楽の話。皆さんお気軽にコメントくれたら嬉しいです。


by t-son1969
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ロックのブランディングとは?如何に。

「沢庵程度に」


ロック産業の広告戦略ほど、難しいものはないかと思われます。

歴史背景を見ても、そもそものレコードの誕生自体が金儲けな商業主義。
しかし、ロックの本質、アナーキーイズムでは大抵がアンチ商業主義。
そのくせ、労働者階級なノリであるロッカーは、金は欲しいし、女も欲しい。
んで、業界人は多忙ゆえに、斬新な発想を考える時間も無いときています。

この矛盾の上にあるのが、ロックであり、カッコいいんだと思いますが。

そこに、下手にマーケティング観点で、商業戦略にのっかるとダサくなるし、批判の対象にされてしまう。そもそもが、金儲けのエンタメなのに、商業主義が必要以上に叩かれる。

んでもって、ある意味、音作り・プロモ戦略が頑張っても結局、「テキトーっぽいノリ」が、めっちゃカッコいい!という空気づくりになることが、往々にしてあります。ピストルズ・ツェッペリン・キンクス・・・・全ての偉大なアーティストに通じると思います。しかも、どれもマネージメントサイドは商業的な成功を第一に置いて活動して、そして結局ノリで通していたことは、重要な事実であります。

んで、最近注目されてるロックのマーケティングですか?
正直どうなんでしょう?勉強の身としては、難しいですね。

僕の考えとしては、マーケティング調査と言わなくても、優れたアーティスト・マネージメントは肌で人々の気持ちを感じ取る能力が高いのではないかと思います。社会と音楽の密接な関係は、音楽が人の気持ちをその瞬間瞬間で代弁できて、共感させてきたからなのではないでしょうか?そして、肌で感じることが結果として、優れたマーケティングになったのではないでしょうか?それが出来ないロックは需要に応えられない劣等品として市場競争で淘汰されるという、一般商品と同じ話では?
数字で考えることも重要ですが、プリミティブなロック感情がブランディングの大前提で、最もシンプルにセールスとカッコよさの複合的問題を解決できるのでは無いでしょうか?そこを、一般的マーケティングのみに頼るような時代は、音楽への不信時代だと思えてしまいます。

何か、言いたいことが謎になってきた。。。
色々な視点があり、難しい音楽ビジネスですが、セールス・感動への宣伝には、自信たっぷり本物の良質音楽が、最も効果がある!と私は主張します。
マーケティング視眼は、アイドル産業で十分。。。

それに、沢庵程度にさりげなくかつ最大限に気を効かせるプロモ戦略がワビサビきいてて、ナイス!と思えますね。


でも、元から人が何かを求めているというニーズに応えるには、良い音楽が代弁していけばいいですが、何も示唆されていないニーズ無しの混沌時代では、マネージメントサイドのブーム起こしの戦略というのも必要か・・・難しいな。
by t-son1969 | 2005-10-26 01:47 | 音楽ビジネス