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NYから文京区経由での音楽の話。皆さんお気軽にコメントくれたら嬉しいです。


by t-son1969
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マイク・タイソンからのチアー票(既聴)

こんばんわ。
タイソンです。
今日は勝手に師と仰がさせてもらっている菊地成孔史のタワレコ企画へのトラックバックコメントです。
(当ブログ初のトラックバック!)
マイク・タイソンからのチアー票(既聴)_e0045940_20133511.jpg

えー。宇多田ヒカル「Be My Last」ですね。
自分としてはチアー(賛頌)意見です。
その前に、下馬評からしてジャッジ(酷評)への票が多そうですね。やはり、その最たる理由はニンテンドーDS等でたまに現れるヒッキーの体系変化が著しく、我々一般庶民の許容範囲オーバーゲージしてしまってることでしょう。「幸せ太りだっー!」なんて言う輩も多く、彼女のサクセスストーリーに対して、「出る杭は打たれる」的な日本人な妬みが、ここに来て明るみに出てきたと個人的には感じております。また、アメリカ侵攻が失敗になってしまったことも、つけ入れられる隙になっていますね。

しかし、彼女の新作・旧作を改めて聴いた所、こんなクオリティの高さは正直ヤバイです。まず、全曲に言えることは、どんなにR&Bビートアレンジしようが、日本的な歌謡性・演歌スピリッツがしっかり残っていて、実は日本歌謡の新時代を彼女は海外のR&Bとの融合で作り上げてしまっていますね。浜崎・椎名・BoA・・・他の歌姫とは比較にならないほど、土着の日本魂というものが感じられます。やはり、藤圭子の血を引くサラブレッドは、純日本産なのでしょう。過去のトラックメイカーもヒップホップ小僧なら泣いて黙るRJD2の起用といい、日本の歌謡曲で、こんな本物でアングラなトラックメイカーを使うセンスの高い人間は居たでしょうか?いや、居ない(逆説話法)
そんなバックグラウンドの彼女の新作「Be My Last」・・・確かに暗いし、地味だし(そして、太った)。しかし、そこには今まで脈々と育ててきた日本歌謡の魂が感じられます。そして、単に日本的という表現ではなく、ヨーロッパ的コスモポリタンというコンセプトを効かせる事で、彼女の今までのR&Bとのコスモポリタンで「和」を表現してきたというバックグラウンドに合っています。筋も通っているし、経過地点として経歴の集積を感じます(今後、女の子が歌うソウルフルでセクシーイメージから大人のプロシンガーによるソウルへの転換の一区切りとして)。

関係ないですが、近年騒がれる靖国問題など、日本の存在を考え直す時期に来ていると思います。音楽に関しても(特にヒップホップに関して)、今まで主流であった直輸入型の音はやはり日本の感性とは違い、日本からビックウェーブを作るには不十分。今こそ、日本の土着音楽の再考(サイコー)を考え、アイデンティティを構築する時代なのではないでしょうか?そこに、宇多田という日本歌謡のサラブレッド歌姫が発表した極めて日本で集大成的な今作は、より評価されるべきでしょう。


PS:たった今、地震がありました。震度3くらいだと思われます。ジャッジ派勢力の仕業でしょうか?
(〆切ギリギリの投票妨害)無意味に、てんぱっています。

こんな感じで、
菊地師・bounce編集部様・ブロガーの皆様、どーぞ宜しくです。
by t-son1969 | 2005-10-19 21:08 | J-pop